情熱大陸 2017年1月22日 磯田道史 感想
もう水曜日ですが、日曜のことを書きます。
普段は見ることがあまりない、情熱大陸ですが、磯田道史さんが出るということで見てみました。
その感想です。
1 総論
総体的には面白かったです
これは磯田道史さんのポテンシャルによるものでありまして、博覧強記でなにを振っても答えが返ってくる。
というか、1を聞けば1500くらい返ってくるわけで、話も面白いし、どこを切り取っても番組として成り立ちます。
ということで面白かったです。
2 番組としてのクオリティは低い
ただ、磯田道史さんに頼りすぎで深さというものが全くない番組になってたのは非常に残念です。
磯田道史さんが先ごろ京都の国際日本文化研究センターに移られたのは番組で初めて知ったのですが、なぜそこに移ったのか?これは磯田さんの活動において大きな理由があるはずで知りたいことだったんですが、そのへんは全くスルー。
磯田さんはちょっと前まで静岡の大学に勤めていました。
静岡での研究で磯田さんが大事にしていたのは、災害と歴史の研究です。古文書に書かれた災害の記録を読み解くことでこれから起こる災害の備えとなるのではないかと考えての活動でした。
これは何年か前に磯田さんが、「安住紳一郎の日曜天国」にゲスト出演したときに話していたことです。
災害に対する研究は命に関わることで、一度はじめたら簡単にやめました、とはいえないでしょう。
それを投げ打ったのか、京都でも続けているのか、どうなっちゃったんだろうなーというモヤモヤがたまりまくりでした。
まあね、番組に出せない話だったのかもしれませんが。
3 まとめ
もうまとめますが、若いディレクターが情熱大陸としては短い期間の取材でなんとか仕上げたんでしょうねー、というのが感想。
情熱大陸はプロデューサーがなかなか曲者だと聞いているのですが、そうとう構成やり直しさせられたのかなーとも。
磯田さんを知らない人が見てもわかるようにテレビ的に面白いところだけを抽出したような。
情熱大陸ってピーク時のような勢いはあまりなくて、取り上げられる対象のファンが見るような番組になってるのではと思います。
そうなると通りいっぺんのテレビ的なドキュメントではなく、もっとテーマをしぼって深く取材することが必要な番組になってると思うんです。
ただ、そんな制作環境がいまのテレビにないことも事実。
情熱大陸はどうするべきか。
私は部外者なのでよくわかりません。
がんばってくださーい。
引き続きよろしくお願いします