ブログ 付け焼きBar

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例の傾いたマンションの件

最近株のことしか書いてなかったのですが

ちょっとここで時事に触れておきましょうか。

 

昨今話題の中心といえば、傾いたマンション問題。

杭が刺さってないとか刺さり方が足りないという。

中身についてはテレビ・ラジオ・新聞・ネットほかもろもろでご存知のことでしょうから詳しく書きませんが、

どうも担当者の一人が不正を働いてしまったというのが真相に近いようです。

こういうのって大企業が一人に責任を押し付ける!みたいな言い方する人がいますが

今の時点では考察する材料が少ないので大手マスコミの情報から見るしかありません。

 

私もかつてマンション住まいをしていたときに、そこそこ大きなトラブルがあって販売会社や施工業者と一悶着あったので、住民のみなさんの不安な気持ちはすごく良くわかります。

声を荒げたくなるのもすご~くよく分かるのですが、ああいう集会では敢えて冷静に話し合いをするのが得策ではないのかなと思います。

相手の会社も自分のところに非があるのはわかりきってますし、その上で横柄な態度を取ったら別ですが、謝罪の姿勢を見せている以上、結果の出ていない調査結果を無理に「早く言えよ!」と怒鳴ったりしないほうがいいと思うわけです。

もちろん、調査結果を出し渋ったり(うちのマンションのときはそうでしたが)するのであればそれは徹底的に追求しなければいけません。

なかなか着地点を見つけるのは時間がかかりそうですが、粘り強く交渉していただければと思います。

 

一方、なんでそんなことをやったのか?

これはとにかく工期は絶対というところが問題なんでしょう。

契約書には工期がとうぜん書かれていますし、それを過ぎてしまうと違約金が発生もします。施工業者としてはなんとしても工期までに仕上げて納めなくてはいけない状況があります。

見かけ上当たり前なんですが、はたしてほんとうにこのままでいいのかというのは考えなくてはいけないんじゃないでしょうか。

外での工事ですから天候に左右される工事もあるでしょうし、思わぬトラブルが出てくることもあります。不可抗力で工期が遅れそうなときでも工期は絶対と言われるわけですから、それはこんな不正も起こるのでは無いでしょうか。

私が、マンションを買った時、建設中に大雪が降り、工事が遅れているなと感じている時があったんですが、そんな時に営業さんは「引き渡しには間に合いますから。大丈夫ですから」と何度もいってきました。

おそらく客の中にも「遅れるんじゃないぞ」という圧力があるのではないでしょうか。

私は契約内容はともかく、建築に不備があるくらいなら遅れてもいいという考えでいたんですが、それは少数派だったんでしょうか。

 

とにかく、工期のプレッシャーで今回の不正が行われたのは、今の情報では疑う予知が少なく、そのへんの改革って必要なんじゃないかなと思うわけです。

 

また、同じ業者が施工した地盤工事について不正がなかったかをしらべているようです。

その業者が工事した物件では不安の声が広がっているでしょうし、そうでない物件では一安心という声が出ているのでしょう。

でも、その業者でなかったからといって安心なのかということにはあまり考えが及ぶ人が多くないようです。

かつて、姉葉事務所の設計物件で大規模な強度不足の欠陥設計が行われ、大きな問題になりました。当時マンション住まいでしたが、エレベータの横にこんな内容の張り紙が出されました。

 

「当マンションの設計は姉葉事務所とは無関係であります。ご安心下さい」

 

いや、これなんの証明にもなっていないでしょと怒った記憶があります。

たしかに姉葉事務所が関わってたら設計に不正がある可能性が高まりますが、そうでなかったからといって設計がきちんとしているかどうかの証明にはなりません。

張り紙を出すのであれば

「改めて建物の強度の再計算をいたしましたが問題はありませんでした」

とでもしなければなんにもなっていません。

 

今回の事件も同じではないかと思いますがどうでしょう?

 

賠償のこともありますので会社が倒れないように頑張っていただきたいものです。