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震災復興支援ミュージカル あの空をこえて2015 【Not PR】

今年は阪神淡路大震災から20年、節目の年です。

1月には各種行事が行われましたが、今年1年そうなんです。

 

そんな今年の11月8日日曜日

新神戸オリエンタル劇場で「震災復興支援ミュージカル あの空をこえて2015」が再演されます。

 

再演と書いたのはもちろん意味がありまして、

このミュージカルは2012年13年の2回、夙川にある大手前大学の学生が主体となって上演されたものです。

今回は3回目の再演となります。

 

学生が作ったミュージカル

なぜ3回目の再演が今年に?

という話の前にこのミュージカルの概要をご紹介します。

物語は事実をもとに作られています。

舞台は大手前大学

1995年1月17日阪神淡路大震災大手前大学の校舎は大きな被害を受けました。

また学生やその家族にも多くの犠牲者が出ました。

大学の体育館は被災者のための避難所となりたくさんの人が寝泊まりしました。

そんな中に学生たちは、4月に入ってくる新入生のために

なにかができないかと考え、歓迎イベントを企画します。

話が持ち上がったのは震災からまだ日も浅い3月です。

そのイベントの企画は学内にとどまらず地域住民も巻き込みます。

まだまだ普段の生活もままならない中でイベントなんてという声もありましたが

徐々に大人たちの理解も進み、

最終的には2日間で2000人を動員する大イベント「復興祭」を成功させました。

 

という実話がもとになっています。

 

ストーリーはこれは私があーだこーだ書くよりも

実際に見ていただきたいと思います。

検索すればなんとなくあらすじは出てきます。

震災がテーマなのでシリアスなシーンが多いのですが、

コミカルな場面もけっこうありますので2時間半はあっという間だと思います。

つらい悲しいだけでない被災者の複雑な心境が表現されています。

 

なぜ今再演?

 2012年13年の公演は大手前大学の公式事業として行われました。

それには学園の理事長、総長だった福井有氏の多大なバックアップがあったといいます。

またプロデュースを俳優で映画監督の塩屋俊氏がつとめ

この二人があの空をこえての強力な後ろ盾として支えていてくれたそうです。

ですが、13年の公演後、このお二人が相次いでお亡くなりになってしまいました。

あの空をこえてのプロジェクトもその歩みが止まってしまいました。

 

2年が経った今年はじめ、あの空をこえてを学生時代に2期とも参加した

一人の女性が立ち上がり、声をかけたメンバーが再結集しました。

彼女は、震災から20年の今年に一度は途絶えたプロジェクトを復活させなければもう二度とできないんじゃないかという思いがあったといいます。

大学を卒業して彼女は今女優の道を歩んでいます。

所属する事務所は学生時代の「あの空をこえて」を演出をした演出家で俳優のSさんがリーダー。

今回は事務所のバックアップも受け、学生演劇ではなく商業演劇としても成立させるべくプロジェクトが動き始めました。

もちろん母校の大手前大学も強力に力を添え、成功に向けてその歩みは止まることはありません。

 

キャストはオーディションを行い、役者の方だけでなく様々な方が応募しました。

中にはまさに被災を経験したベテラン女優さんや震災の時にはまだ生まれていなかったけれども今大学で防災を学んでいる演劇経験なしの学生さんもいます。

それぞれに震災への思いを持ち、いつまでも阪神淡路大震災を忘れず語り継いでいくという意識で一言のセリフをはき、一挙手一投足を大事にしています。

 

阪神淡路大震災を知っている人も知らない人も、

またミュージカルとしてのエンタテインメントを楽しみたいという人も

ぜひ見ていただきたいと思います。

 

震災復興支援ミュージカル

あの空をこえて2015

場所:新神戸オリエンタル劇場

日時:2015年11月8日(日)午後1時・午後5時の2回公演

料金:前売り3000円 当日3500円 小~高校生2000円 未就学児無料

問い合わせ SoraPro 06-6360-9750