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とある組織でのノンリニア編集機でスキルの低い人達に合わせられた話

よくわかんないひとが大半だとは思いますが、
先日のはてブで根っこが同じような記事を見て思い出したので書いてみますね。
多少フェイクいれてます(^_^;)

ビデオ編集がスマホやらなんやらでだれでもできるようになってきましたが
ちょっと前までは専用の機材を使い、素材もテープでしかできない、という時代が長く続きました。
ですが、パソコン上に専用のソフトを走らせて映像を編集するノンリニア編集のシステムが10年ほど前から登場し、
徐々に価格も下がり、そうとう普及してきました。
そう考えると放送局やスタジオよりもエンドユーザーのほうがノンリニア編集機自体の浸透は早かったかもしれません。

というのは、放送局などのいわゆる仮編集ルームでは、いくつもある編集室で、バラバラにシステムを導入するわけにはいかないので、一度にごっそり更新します。例外はあります。

すると、ある日突然、編集室がリニアからノンリニアに変わっちゃうわけです。
当然、個人的に使ったりしていてうまく使える人もいれば、オペレーターを別に雇わないと使えない人もいます。
そういう導入初期にショックを受けたことがあるんです。

私は比較的初期からノンリニア編集機に触れていて、
AVIDやPremire、Finalcut、パナソニックのやつ(名前忘れた)や、マニアックなところではPrunusなども使ってきました。
とあるところで、ノンリニア編集をしていて、外部から借りたmovファイルがどうしても取り込めないという事象がありました。
そのノンリニア編集機は割と特殊なやつで、その組織に特化されて納入されていたものです。
とにかく、映像を使いたいので、なんとかならないものかと
技術の担当さんに電話をしました。
その返事にたいそう驚いたんです。

「うちのシステムでは使えるフォーマットを限定してます。仮編集ではいろんなディレクターが使うので、ITスキルにばらつきがあります。だから、スキルの低い人に合わせてフォーマット限定をしてるんです」と。

なにそれ!?

なんでスキルの低い人に合わせられなきゃならないの。
せっかく借りた素材が使えないじゃないの。
どうしたかといえば、
movをその編集機で使えるDVに
自分のパソコンでフリーソフトを使って変換しました。
時間はかなりかかりましたが。

正直その意味ってよくわかりません。
使えるフォーマットが多いとスキル低いひとが解像度の低い素材を持ってきてそれがそのまま放送に出るとでも考えたんでしょうか。
そもそもスキルの低い奴はそんなことすらできないって。
ロケ素材以外はいじれないって。
フォーマットは少ないのにエフェクトのプラグインは最初からものすごく入ってたじゃないか。
そんなのをスキルの低いやつが使ったら大変なことになるぞ?(笑)
まあ使えないだろうけど。
なお、使えるフォーマットはバージョンアップを何回かするうちに大概使えるようになった模様です。

ちなみに、ノンリニアでテロップが簡単に入れられるようになったのはいいが
テロッパーでデフォルトになってるクソきったないフォントがスキル低い奴にバンバン使われてて
それが放送に出るのはいいのだろうか?と最近よく考えます。

引き続きよろしくお願いします